無垢テーブル

思い出をいつまでも
100年前の板を再生

前回は無垢ソファ、無垢材の価値についてでしたが
今回も無垢材の価値について書かせていただきます。

昨年の年末に品川区在住のS様よりご相談いただいた案件です。

「昔、家で使っていた板があるのですが、再利用は可能でしょうか?」

というもの。

無垢家具専門店としては腕がなるところ。
お近くでもありましたので早速伺うことになりました。

そして、見せていただいたのがこちら。

無垢テーブル

ん!これは、、、、、、、、、た、大変だ!
と、思うと同時に、早くこの子の本来の姿を見たくもなりました。

話を伺うと、実はこの板、なんと明治中頃から和室の床の間で使用されており、
S様が生まれる前に存在し、家族の思い出の場所とし長い間、家を守っておりました。
そして、来年新築の予定で、この思い出の板をダイニングテーブルとして使いたい!と、熱い思いを語っていただきました。

板の現在の状態を確認すると、100年もの間、使用されていた為、
割れやねじれがひどく、そして床の間として使用されていたこともあり、いたるところに深い傷あり、異なる材が組み込まれておりました。

無垢家具

リペア


無垢テーブル

テーブル修復


早速、工房に持ち込み、当店の熟練の職人に相談しながら
どこを活かし、どこを削り取るか、足はどんなデザインが良いか、これからの生活スタイルは、と
様々なことをS様、職人、当店で話し合いながら、「思い出の板・再生計画」がスタートしました。

果たして、あの状態の板が

どんな風に生まれ変わったのか?
どんな木目だったのか?
どんな材種なのか?
どんなデザインに仕上がったのか?

とっても気になるところです。

S様の思い出の詰まった板の生まれ変わった姿がこちら!

無垢テーブル

おおおー!
なんとも美しい木目が広がっていたことでしょう!

前の状態からは想像ができないくらい美しい仕上がりになりました!

施したのは、
まず、全体的にねじれていた部分を削り、天板の厚みが薄くなってしまったところに、反り止めの役割と板を安定させる為に幕板(天板下に取り付けた板)を設置。
そして、割れているところは「チギリ」といわれる伝統工法にて割れ止めを施しました。

無垢テーブル

無垢板


無垢テーブル

幕板付きテーブル


デザインはシンプルに4本脚スタイル。
実は高さをH670に設定しており、S様のご要望のゆったり寛げるスタイル。
それに合わせて低めのチェアをセレクトしました。

また、昔の名残の反り止め部分が残っており、これもまた良いですね!

無垢板

気になる素材は、「カバ」の一枚板でした。

カバザクラなどとも呼ばれ、桜の木のように赤みがかった色合いと優しい表情が特徴です。

当時は、床の間で使用されていたので、塗装をかけて色味を変えておりましたが
今回の仕上げ方法は、オイル仕上げ。
木の本来ある素材感を活かし、色合いも元々の木の色そのものを採用しております。

テーブル削り直し

無垢テーブル


思い出の板の再生計画。
100年前の板を現代風に見事に再生することができました。

無垢材だからこそできる芸当。
限りある貴重な資源の有効活用ほど、地球に優しく、エコなことはありません。

この度はS様、本当にありがとうございました。
昔の思い出と、そしてこれからの思い出を、このテーブルでお過ごしください。

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