「ダイニングチェアが欲しいけど、デザインだけで選んで失敗したくない…」
ダイニングチェアは毎日使う家具だからこそ、見た目と座り心地の両立が欠かせません。この記事では、創業100年の家具専門店RAM(ルームアート松井)が、無垢材や北欧デザインにこだわった厳選5脚を、実際のコーディネート事例とともにご紹介します。
ダイニングチェアとは、ダイニングテーブルに合わせて使う食事用の椅子のことです。リビング用のソファや書斎のデスクチェアとは異なり、食事の姿勢に適した座面の高さや奥行きに設計されています。デザインの良いチェアを選んでも、テーブルとの相性やサイズが合わなければ台無しです。失敗しないために、まず5つのポイントを押さえましょう。
テーブル天板の高さと座面の高さの差を「差尺」と呼びます。この差尺が27〜30cmになるのが快適な目安です。差尺が大きすぎると腕が上がって食べにくく、小さすぎると窮屈になります。身長が異なる家族がいる場合は、座面高をオーダーで調整できるチェアが便利です。

ダイニングチェアとテーブルの組み合わせには、大きく2つのパターンがあります。
パターン1:同じ樹種で揃える
テーブルとチェアを同じ樹種で統一すると、空間にまとまりが生まれます。オーク同士、ウォールナット同士など、色味や木目の方向が近いため、落ち着いた印象のダイニングに仕上がります。迷ったらまずこのパターンが安心です。

パターン2:異なる樹種を組み合わせる
あえてテーブルとチェアの樹種を変えると、空間にメリハリが出ます。たとえばウォールナットのテーブルにオーク材のチェアを合わせると、濃い天板に明るいチェアが映えて奥行きのある印象に。テーブルが重い色味のときほど、チェアで明るさを加えるとバランスが取りやすくなります。

ダイニングチェアの仕上げは主に5種類あります。暮らし方に合わせて選びましょう。
| 仕上げ | 質感 | 経年変化 | お手入れ |
|---|---|---|---|
| オイル | しっとり、木の質感がそのまま残る | 色艶が深まりヴィンテージ感が出る | 年1〜2回オイルを塗布 |
| ラッカー | ツヤあり、つるっとした表面 | 変化が少なく均一を保つ | 基本不要、汚れに強い |
| ウレタン(クリア) | 透明な塗膜で木目を活かしつつ、なめらかな手触り | 変化が少なく、購入時の色味を長く保つ | 基本不要。水拭きだけでOK |
| ウレタン(カラー) | 着色塗膜で好みの色に仕上がる | 変化が少なく均一な色を保つ | 基本不要。水拭きだけでOK |
| ソープ | さらりとしたマットな手触り | 木本来の明るい色を保つ | 年数回石鹸水で手入れ |
オイル仕上げは木の風合いを存分に楽しみたい方に、ウレタン仕上げは日常の汚れや水濡れに強いため、小さなお子さんがいるご家庭におすすめです。ウレタンのクリアは木目をそのまま活かし、カラーはインテリアに合わせて色を変えたいときに選ばれています。

ダイニングチェアの座面は、大きく「板座」と「クッション座面」の2タイプに分かれます。見た目の印象だけでなく、座り心地やメンテナンスにも違いがあります。
板座(木の座面)
座面が木でできたタイプです。木の質感をダイレクトに楽しめるのが魅力で、使い込むほど色艶が深まり経年変化を味わえます。夏場はさらっとした座り心地で、汚れても拭き取るだけとお手入れも簡単です。板座の中には、お尻の形に合わせて座面を立体的に削り出した「座ぐり加工」が施されたものもあり、クッションがなくても体にフィットする座り心地を実現しています。

クッション座面(ファブリック・レザー)
座面にファブリックやレザーのクッションが張り込まれたタイプです。体圧を分散してくれるため、長時間座っても疲れにくいのが特徴。冬場も座面が冷たくなりません。生地が傷んだ場合は張り替えができるので、長く使い続けられます。
RAMの商品にはNS-GSチェアのように、同じデザインで板座とクッション座面のどちらも選べる商品もあります。迷ったらショールームで座り比べるか、商品ページからお問い合わせください。

ダイニングチェアには「アームチェア(ひじ掛けあり)」と「サイドチェア(ひじ掛けなし)」があります。食卓での過ごし方やダイニングの広さに合わせて選びましょう。
アームチェア(ひじ掛けあり)
腕を預けてくつろげるのがアームチェアの魅力です。食事だけでなく、食後の読書やコーヒータイムまでゆったり過ごせます。ただし横幅があるため、テーブルの下に収まりにくい場合があります。購入前にテーブルの幕板下の高さとアームの高さを確認しましょう。
サイドチェア(ひじ掛けなし)
ひじ掛けがない分、横からの出入りがスムーズです。コンパクトなので、テーブルの下にすっきり収まります。限られたスペースでも使いやすく、来客時に椅子を追加しやすいのもメリットです。
同じテーブルにアームチェアとサイドチェアを混ぜて配置するコーディネートも人気があります。お誕生日席にアームチェア、残りはサイドチェアという組み合わせなら、くつろぎと省スペースを両立できます。

素材の質と座り心地を両立させた、食卓を格上げする5脚をスタイル別にご紹介します。

当店でも上位を争う人気のキャプテンチェアは、ウォールナットとオークの2トーンカラーが特徴。小ぶりなアームが絶妙な位置に設計されていて、腕を預けてくつろげるのにテーブルへの出入りがスムーズです。座面はお椀のような丸みがあり、扇状に広がるスポークが背中をしっかり支えます。
組み合わせるMaryテーブルは、RAMを代表するダイニングテーブルのひとつ。キャプテンチェアの2トーンカラーとMaryテーブルの無垢材の表情が互いを引き立て、リゾートホテルのようなくつろぎ感のあるダイニングが完成します。食事の時間が、家族にとっていちばん居心地のいい時間になるコーディネートです。

飛騨高山の老舗工房で、熟練の職人が一脚ずつ仕上げるアームチェア「NS-GS」。低めの背もたれながら、計算された曲線が背中にぴったり沿い、肩まわりは自由に動かせるのにしっかり体を支えてくれます。アームに腕を預けると肩の力がふっと抜けて、夕食後もつい長居してしまう心地よさです。
合わせるテーブルは、無垢材ダイニングテーブル「Edward」。天然木ならではの表情豊かな木目が、NS-GSの温かみのあるフォルムと調和し、空間全体に統一感が生まれます。毎日の食事はもちろん、お子さまの宿題や休日のコーヒータイムまで、家族の暮らしの中心になるダイニングセットです。

北欧家具の巨匠ハンス・J・ウェグナーが1950年に発表した「CH24」は、世界で最も愛されるダイニングチェアのひとつです。Y字型の背もたれが体をやさしく受け止め、ペーパーコード(紙を撚った紐素材)の座面は使い込むほど体に馴染んでいきます。軽量で扱いやすく、日々の掃除も楽に行えます。
合わせるオニギリテーブルは、丸みを帯びた変形天板と3本脚が特徴の個性的なデザイン。CH24の有機的な曲線とオニギリテーブルの柔らかなフォルムが自然に調和し、温かみのある北欧ナチュラルなダイニングが完成します。

パーソナルチェアのような深い座り心地をダイニングで味わえる「CACチェア」。体を包み込むカーブした背もたれと、座面・背面のレザークッションが長時間のくつろぎを支えます。座面高は39〜48cmの範囲でオーダー調整でき、どんな体格の方にも最適なポジションが見つかります。
合わせる「寛ぎ」テーブルは、その名のとおり"くつろぐ"ためのダイニングテーブル。ウォールナット3枚はぎの耳付き天板は厚さ40mm、一枚板のような迫力があります。高さ67cmと通常より低めに設計されており、食後もそのまま読書やコーヒータイムへ自然に移行できる、ラウンジのような食卓です。

ゆるやかに湾曲したアームが腕を自然に受け止めるコンパクトなアームチェア「PI」。無垢材をフィンガージョイントで組み上げることで、なめらかな曲線と高い強度を両立しています。背もたれの3次元カーブが背中を優しく支え、小振りながら座った瞬間に包み込まれるような安心感があります。
合わせるLike Book(ライクブック)テーブルは、North Factoryブランドの無垢材ダイニングテーブルです。天板中央に施されたスリットラインがシンプルなデザインにアクセントを加え、広幅材を使った「ブックマッチ」の対称的な木目が目を引きます。天板厚25mmの薄設計で軽快な印象に仕上がっており、PIチェアのコンパクトなフォルムとの相性が抜群です。
ダイニングチェアは、デザインの好みだけでなく体格との相性が大切です。「身長○cmでテーブルの高さが○cm、どのチェアが合いますか?」とお伝えいただければ、スタッフが最適な一脚をご提案します。オーダーメイドのチェアなら、体格に合わせた座面の高さ調整もご案内できます。
遠方の方も、お気軽にお問い合わせください。