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オーク無垢材とは|特徴・経年変化・後悔しない選び方を老舗家具店が解説

「オーク無垢材ってどんな木材?オーク材とオーク無垢材は何が違うの?」

結論から言うと、オーク無垢材とは、どんぐりのなる木「オーク(ナラの仲間)」を丸太から切り出した木材で、硬くて傷に強いのが家具にしたときの大きな特徴です。白っぽいベージュの落ち着いた木目を持ち、使い込むほど黄金色へと深まるため、長く飽きずに付き合えます。

「無垢」は木そのものを使うという意味で、「オーク」は木の種類の名前。だから本来は並べて比べる言葉ではありません。この記事では、無垢家具専門店RAM(ルームアート松井)が、オーク無垢材の特徴・メリットとデメリット・経年変化・後悔しない選び方を、創業100年の現場目線で順番に解説します。

オーク無垢材の天板を使ったダイニングテーブルの全景。白っぽいベージュの木目が明るい光に照らされている
オーク無垢材の天板。明るく上品な木目はどんなインテリアにもなじみます

オーク無垢材とは?ナラと同じ「どんぐりの木」

オーク無垢材は、ブナ科コナラ属の広葉樹(=どんぐりがなる木)を、無垢のまま使った木材です。広葉樹はゆっくり育つため、木の組織がぎゅっと詰まって硬く、毎日触れるテーブルや椅子に向いています。日本に昔からある「ナラ」も、じつはこのオークのごく近い仲間です。

「無垢材」と「オーク材」はどう違う言葉?

「無垢材」は木の使い方、「オーク材」は木の種類を指す言葉で、対立するものではありません。同じオークでも、加工のしかたで無垢材・突板・集成材の3つに分かれます。違いを表に整理しました。

種類 つくり 特徴
無垢材 丸太から切り出した一枚もの 木そのもの。経年変化を楽しめ、表面を削り直して長く使える
突板(つきいた) 薄くスライスした天然木を芯材に貼る 芯材に貼っているため反りにくく軽い。表面は本物の木だが削り直しはできない
集成材 小さな木片を接着して固める 価格が手頃で寸法が安定。接着剤を使う

突板や集成材は反りにくく価格も抑えられますが、傷がついても表面を削って蘇らせ、10年20年と育てていけるため、無垢材は長く付き合えます。同じオークでも、この違いにより、暮らしの相棒としての寿命は大きく変わります。

オーク材の無垢・突板・集成材の断面を並べた比較イメージ
左から無垢材・突板・集成材の断面イメージ。突板は薄い天然木を芯材に貼り、集成材は小さな木片を接ぎ合わせています(AI生成)

ミズナラ・ホワイトオーク・レッドオークの3種

家具に使われるオークは、大きく分けてミズナラ・ホワイトオーク・レッドオークの3種類です。同じオークでも産地や色みが少しずつ違うため、見比べると好みがはっきりしてきます。

種類 主な産地 色みと特徴
ミズナラ(ナラ) 北海道・ロシアなど 木目が細かいため、「ジャパニーズオーク」と呼ばれ古くから珍重される希少材
ホワイトオーク 北米 力強い木目。導管が詰まっているため水を通しにくく、ウイスキー樽にも使われる
レッドオーク 北米 やや赤みのある色で軽く、流通量が多いため3種の中では比較的手に入りやすい
ミズナラ・ホワイトオーク・レッドオークの色みを並べた比較イメージ
左からミズナラ・ホワイトオーク・レッドオークの色みの違い。同じオークでも色の温度が変わります(AI生成)

板目・柾目・虎斑(とらふ)— 木目の表情

オークの魅力は、同じ木から3種類の表情が生まれる木目の豊かさにあります。切り出す方向で「板目」「柾目」「虎斑」と呼び名が変わり、見え方も変わります。

  • 板目(いため):山形やタケノコのようなダイナミックな模様。一枚板テーブルで主役になる表情
  • 柾目(まさめ):まっすぐ平行に通る木目。すっきりと静かな印象
  • 虎斑(とらふ):柾目に現れる、虎の毛のような銀色の筋。欧米では「シルバーグレイン」と呼ばれ、栄養が行き渡った良質な木の証とされる

虎斑は出る場所が限られるため、同じ商品でも一台ごとに表情が違います。この「個体差」こそ無垢材の面白さで、世界に一つの木目を選ぶ楽しみにつながります。

オーク無垢材の板目・柾目・虎斑の3つの木目を並べて比較したイメージ
左から板目・柾目・虎斑。同じオーク材でも、切り出す方向で木目の表情がこれだけ変わります(AI生成)
オーク無垢材テーブル天板のクローズアップ。木目の流れと節が鮮明に見える
オーク無垢材の天板。木目の流れと節(ふし)の出方は一枚ごとに異なります

オーク無垢材のメリットとデメリット

オーク無垢材は「硬くて丈夫・木目が美しい・経年変化を楽しめる」一方で、「重い・水分や乾燥に注意・冬はややひんやり」という弱点もあります。良い面と気をつける面を表で見比べてみましょう。

メリット デメリット(気をつける点)
広葉樹で組織が詰まっているため、傷や凹みに強い 密度が高いため重く、模様替えで動かしにくい
板目・柾目・虎斑の豊かな木目。一台ごとに表情が違う 水やお茶をこぼしたまま放置すると、水分を吸うためシミや膨張・反りの原因になる
使うほど黄金色へ深まるため、艶が増していく経年変化 密度が高いため、冬場は金属ほどではないがひんやり感じることがある
タンニン(渋み成分)を含むため、虫がつきにくい 乾燥しすぎると割れることがあるため、湿度管理が必要
白〜ベージュの色でインテリアを選ばず、無垢材の中では比較的手に入りやすい オイル仕上げの場合、年に1〜2回ほどの手入れが必要

デメリットの多くは「水・極端な乾燥・直射日光」への弱さに集約されます。とくに日本では、梅雨の湿気と冬の乾燥で木が伸び縮みしやすいため、エアコンや床暖房の風が直接当たる場所は避けると安心です。

裏を返せば、こうした性質は「生きている木」だからこそ。手をかけた分だけ応えてくれるのがオーク無垢材です。

経年変化とお手入れ — 黄金色に育てる楽しみ

オーク無垢材の経年変化は、白っぽいベージュから黄金色へ深まり艶が増す変化で、手入れは普段の乾拭きが基本です。とくに手や食器がよく触れる場所から色が濃くなるため、10年も経てば購入時とは違う、しっとりと落ち着いた風合いに育ちます。傷や色の変化も「家族の歴史」として味わいになるのが、削り直して使える無垢材の懐の深さです。

新品のオーク無垢材と約10年使ったオーク無垢材の色を比べた比較イメージ
左が新品、右が約10年使ったオーク無垢材。白っぽいベージュから黄金色へ深まり、艶が増します(AI生成)

オイル塗装とウレタン塗装、どちらを選ぶ?

木の質感と経年変化を最大限に楽しむならオイル塗装、水汚れに強く手入れの手間を減らすならウレタン塗装です。暮らし方で向き不向きが分かれます。

仕上げ 向いている暮らし 手入れ
オイル塗装 木のサラッとした質感と色の深まりを楽しみたい方 普段は乾拭き。年1〜2回オイルを塗り足す。傷は部分的に直しやすい
ウレタン塗装 小さなお子さまがいる・在宅ワークで飲み物をこぼしやすい方 表面を膜で守るため水や汚れに強い。普段は拭き取るだけ

普段のお手入れはどちらも乾拭きが基本で、汚れが気になるときは中性洗剤を薄めて固く絞った布で拭きます。水拭きしたあとは乾いた布で仕上げることで水分が残らず、シミになりにくいため安心です。

オイル塗装のメンテナンスや、深い傷の専門的な修理については、下の記事で手順を詳しく解説しています。

家具のメンテナンス・修理ガイド

オーク無垢材の家具で後悔しない選び方

オーク無垢材家具で後悔しないために、見るべき選び方のポイントは4つです。店頭でもオンラインでも、この順番で確認すれば失敗しにくくなります。

  • ① 無垢か突板か:天板の側面(木口)を見て、上下で木目がつながっていれば無垢の可能性が高い
  • ② 木目と節の出方:板目の動き・虎斑・節の有無は個体差。好みの表情かを実物(または個体写真)で確認
  • ③ 塗装:質感重視ならオイル、汚れに強くしたいならウレタン。暮らし方から逆算する
  • ④ 樹種とサイズ:きめ細かさならミズナラ、力強い木目ならホワイトオーク、手頃さならレッドオーク。置き場所の寸法も忘れずに

そしてもう一つ大切なのが「買ったあと」です。オーク無垢材は10年20年と付き合う家具だからこそ、修理やリペアに対応してくれるお店で選ぶと、長く安心して育てられます。RAMでは購入後の修理・リペアにも対応し、削り直しを前提に長く使う家具としてご提案しています。

ショールームで実物の虎斑や木目を見比べるのもおすすめですが、遠方の方は各商品ページからお問い合わせいただければ、木目の個体写真をお送りして最適な一台をご提案します。

ウォールナットなど他の樹種とも迷う方や、無垢・突板・集成材の違いをもっと深く知りたい方は、下の記事もあわせてご覧ください。

ウォールナット 木材とは|オークとの違いと無垢・突板・集成材の選び方

実際の使われ方|オーク無垢材のあるRAMのコーディネート

オーク無垢材は、ナチュラルな部屋にも、少し色を効かせた空間にも自然に溶け込みます。RAMの実際のコーディネートでは、丸みのあるオーク無垢材のローテーブルを、ヴィンテージ調のラグとベージュ〜グレーの空間に合わせています。明るいオークの色みのため全体の温度がやわらぎ、異素材のラグやファブリックと合わせても主張しすぎず、暮らしの背景としてちょうどよくまとまります。

丸型のオーク無垢材ローテーブルを置いたリビング。明るい木の色がラグや壁になじんでいる
丸みのあるオーク無垢材のローテーブルを合わせたRAMのコーディネート例。明るい色みが空間になじみます

白木のような明るさから飴色へと育っていくため、年月とともに部屋の雰囲気もゆっくり深まっていきます。これは写真やカタログだけでは伝わりにくい、長く使ってこそ分かるオーク無垢材の価値です。

RAMで出会えるオーク無垢材の家具

ここからは、創業100年の家具専門店RAMが扱うオーク無垢材の家具を、椅子・テーブル・収納から4点ご紹介します。いずれも無垢材を活かし、長く使うことを前提に選んだ品です。

CH24チェア(Yチェア)

オーク無垢材のCH24チェア(Yチェア)。Y字の背もたれとペーパーコードの座面
CH24チェア(Yチェア) - オーク無垢材の曲木フレームと編み座面

背もたれのY字が美しい北欧の名作で、オーク無垢材を選べます。曲木加工を施しているため、フレームは木の温もりをそのまま伝え、紙をひも状に編んだペーパーコードの座面は、使うほどに緩むため体になじみます。軽くて持ち運びやすく、食事にも読書にもテレワークにも寄り添う一脚です。

CH24チェア(Yチェア)

No.42チェア(レッドオーク)

レッドオーク無垢材のNo.42チェア。背もたれがゆるやかにしなるアームチェア
No.42チェア - レッドオークなどから選べる復刻の名作チェア

1950年代にデンマークの巨匠が手掛けた椅子を、日本の確かな技術で現代に復刻した一脚です。木部はレッドオークをはじめ複数の無垢材から選べ、背もたれがわずかにしなる機構のため、座る人の背中に自然とフィットします。体格の違う家族みんなが快適に使え、食後の語らいや読書の時間に長く寄り添います。

No.42チェア

CH337 伸長式テーブル

オーク無垢材のCH337伸長式ダイニングテーブル。楕円形の天板とテーパード脚
CH337 伸長式テーブル - オーク無垢材を選べるウェグナーの名作

北欧の巨匠ハンス・J・ウェグナーが手掛けた、楕円天板のダイニングテーブルです。天板と脚にはオーク無垢材を選べ、オーク材には明るさを保つホワイトオイル仕上げも用意されています。天板中央を開いて伸長板を足せるため、普段は家族でコンパクトに、来客時は広々と使い分けられます。無垢材の温もりが、日常の食卓から特別な集まりまで包み込みます。

CH337 伸長式テーブル

Through(スルー)シェルフ

オーク無垢材のThrough(スルー)シェルフ。木の質感を活かしたオープン収納
Through(スルー) - オーク無垢材を選べる抜け感のある収納

抜け感のあるデザインで、間仕切りにも壁付けにも使えるシェルフです。木部はオーク無垢材を選べ、明るい色みのため圧迫感を抑えながら、本や器を飾る棚として日々の暮らしになじみます。テーブルや椅子と樹種をそろえれば素材感が連続するため、部屋全体に統一感が生まれます。

Through(スルー)シェルフ

以上、RAMで出会えるオーク無垢材の家具を4点ご紹介しました。同じオークでも樹種・木目・仕上げで表情は一台ごとに違います。暮らしの形に合わせて、長く育てられる一台を選んでみてください。

気になる家具は、東京・品川の店舗で実物をご覧いただけます。

無垢材の質感や座り心地を確かめてから、サイズ・素材を自由にオーダー。専門スタッフが無料でご相談を承ります。

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