「ベランダに椅子を置いて、もっとくつろげる空間にしたい。でも雨ざらしで傷まないか、狭くて邪魔にならないか心配」
そんな疑問を抱えていませんか。ベランダや庭に置く屋外用の椅子は、一般に「ガーデンチェア」と呼ばれます。室内用の椅子とは選ぶ基準がまったく違うため、この記事では、創業100年の家具専門店RAM(ルームアート松井)が、後悔しないベランダの椅子(ガーデンチェア)の選び方をわかりやすく解説します。
結論として、ベランダの椅子(ガーデンチェア)は「耐候性・省スペース・座り心地」の3点で選ぶのが基本です。雨や日ざしに強く、出し入れしやすく、長く座れる一脚を選べば、屋外に置いても傷みにくく、狭いベランダでも邪魔になりません。それぞれを順番に見ていきましょう。
ベランダの椅子で最も大切なのは「屋外という過酷な環境に耐えられるか」です。室内の椅子と同じ感覚で選ぶと、屋外では強い紫外線や雨にさらされるため、ひと夏で色褪せたり錆びたりすることがあります。次の3点を基準にすると、長く快適に使える一脚が見つかります。
第一の基準は、雨と紫外線に強い素材かどうかです。ベランダは屋根があっても、吹き込む雨と直射日光で家具が傷みやすい場所です。人工ラタン(合成樹脂)やアルミなど、水と日光に強い素材を選ぶことが長持ちの近道になります。素材ごとの違いは次の章で詳しく表にまとめます。
第二の基準は、狭いベランダでも置ける省スペースさです。重ねて片付けられるスタッキングタイプや、軽くて動かしやすいアルミ製なら、洗濯物を干すときもサッとよけられます。ベランダの幅と奥行きを先に測り、椅子を置いても人がもう一人通れる余裕を残すのがコツです。
第三の基準は、座り心地です。ベランダの椅子は「ちょっと座る」ものから「休日にゆっくり過ごす」ものまで用途が幅広いもの。朝のコーヒーだけなら軽いチェアで十分ですが、読書やお昼寝までしたいなら、背もたれが深くクッションを置けるゆったりした椅子が向いています。
背もたれが深くゆったり座れるタイプは「ラウンジチェア」「イージーチェア」とも呼ばれます。種類ごとの違いは下の記事でくわしく解説しています。
結論から言うと、雨に当たりやすい場所で使うなら「人工ラタン」か「オレフィンロープ+アルミ」が向いています。屋外用の椅子は、雨や直射日光に耐えるよう開発された素材と編み込みの技術によって、寿命が大きく変わります。代表的な素材の耐候性を、置き方の目安とあわせて表にまとめました。
| 素材 | 雨・紫外線への強さ | 向いている置き方 |
|---|---|---|
| 人工ラタン(合成ポリエチレン等) | とても強い。色褪せ・腐食しにくい | 雨に強く屋外に置いたままにしやすい |
| オレフィンロープ+アルミフレーム | 強い。水はけがよく錆びにくい | 屋根のあるベランダ・半屋外向き |
| 天然木(チーク等) | 中。風合いは良いが定期的なオイルが必要 | 手入れを楽しめる方向き |
| スチール(鉄) | 防錆塗装しだい。傷から錆びやすい | 雨を避けられる場所向き |
| プラスチック(樹脂) | 水には強いが日光で劣化しやすい | 手軽に試したい方向き |
※同じ樹脂系でも、人工ラタンやプラスチックはグレードによって耐候性に大きな差があります。価格だけで選ばず、屋外用として作られた製品かどうかを確認しておきましょう。
椅子を買うときは、商品ページで「屋外対応」「軒下使用推奨」などの使用条件を必ず確認しましょう。呼び方はメーカーや商品によって異なりますが、雨や直射日光が当たる場所まで使えるものと、屋根のある軒下向けのものに分かれます。前者は雨や日ざしに耐える素材と構造で作られているため、屋根のないベランダでも使いやすい設計です。
後者は屋根のあるベランダや軒下を想定した設計で、雨が直接当たりにくい場所に向いています。ベランダに屋根があるか、雨がどれくらい吹き込むかで、どちらが合うかが決まります。商品ページの使用条件を見ておくと、置き場所に合うか迷わなくなります。
耐候性の高い椅子でも、ちょっとした手入れで寿命はさらに延びます。雨が続いたあとは乾いた布で水気を拭き取り、長く家を空けるときは室内や物置にしまうと安心です。人工ラタンやアルミは水洗いできるものが多く、汚れても拭くだけで清潔に保てます。
狭いマンションのベランダでも、選び方しだいで快適なくつろぎ空間はつくれます。鍵になるのは「測る」「重ねる」「兼ねる」の3つの工夫です。大きな椅子を一脚置くより、コンパクトな椅子を上手に使うほうが空間を広く感じられます。
省スペースの方法には、折りたたみと、重ねて収納するスタッキングの2種類があります。折りたたみチェアはコンパクトにしまえますが、座るたびに開閉する手間がかかります。その点スタッキングできる椅子は、普段は2脚を重ねて隅に寄せ、使うときだけ広げるだけ。この手軽さが、狭いベランダの強い味方になります。
椅子を1〜2脚置くだけで、ベランダは「もう一つのリビング」に変わります。これがベランダに椅子を置く一番の魅力です。実際にRAMがコーディネートを手がけた熱海のリノベーション事例「月と太陽 HANABI」から、屋外の椅子が空間をどう変えるかをご紹介します。
この事例では、海と山を望むウッドデッキにガーデンチェアとパラソルを配置し、食事もくつろぎも楽しめる屋外リビングをつくりました。眺めのいい場所に椅子を一脚置くだけで、そこは「特別な時間を過ごす場所」になります。
同じ発想は、マンションのベランダでも応用できます。広い眺望がなくても、植物を添え、お気に入りの椅子を置けば、朝のコーヒーや夜の一杯を楽しむ小さなセカンドリビングが生まれます。大切なのは広さよりも、長くくつろげる一脚を選ぶことです。
ここからは、RAMが取り扱うガーデンチェアの中から、ベランダにおすすめの4脚をご紹介します。いずれも雨や日ざしに強い素材を使い、保証期間内であれば構造部分の破損を無償で修理する安心付き。毎日のように使うなら、耐候性や保証・修理対応もふくめて選ぶと、長く使いやすくなります。
ウィービングチェアは、屋根のないベランダでも使いやすい、完全屋外仕様の一脚です。表面材の合成ポリエチレン(人工ラタン)は水と紫外線に強いため、色褪せや腐食がしにくく、屋外でも長く使いやすい素材です。重ねて片付けられるスタッキング仕様なので、狭いベランダでも置き場所に困りません。天然ラタンのような温かい表情で、ベランダをカフェのような空間にしてくれます。
ストリングアームチェアは、屋根のあるベランダでくつろぎたい方に向く半屋外仕様のチェアです。座面と背に編み込んだオレフィンロープ(水を吸いにくい屋外向けのロープ素材)は水はけがよいため、雨のあとも乾きやすく蒸れにくいのが快適。アルミフレームは軽くて錆びにくいため、比較的軽く、片手でも動かしやすいです。
アームがあるぶん立ち座りがしやすく、長く座っても疲れにくいのも魅力です。スタッキングできるので収納もスマートです。
ストリングイージーチェアは、ベランダで読書やお昼寝までゆっくり過ごしたい方にぴったりの一脚です。幅80cmとゆったりした座面に、付属のクッション2個で背中をあずけてくつろげます。オレフィンロープとアルミの組み合わせは屋外でも扱いやすく、お気に入りの場所に置けばそこが特等席に。
ラグーンラウンジチェアは、ベランダを一気にリゾートの雰囲気に変えてくれるラウンジチェアです。座面が奥深く、体をあずけやすい座り心地で、休日にゆっくり過ごす時間にぴったり。オレフィンロープを編んだ屋外向けの構造で、落ち着いたグレーがどんなベランダにもなじみます。1脚置くだけで、そこが特別なくつろぎの場所になります。
以上、ベランダにおすすめのガーデンチェアを4脚ご紹介しました。素材・サイズ・座り心地はそれぞれ異なりますので、ベランダの広さと過ごし方に合わせてお選びください。気になる一脚があれば、各商品ページから素材や納期もご確認いただけます。
気になる家具は、東京・品川の店舗で実物をご覧いただけます。
無垢材の質感や座り心地を確かめてから、サイズ・素材を自由にオーダー。専門スタッフが無料でご相談を承ります。