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吹き抜けの照明の選び方|器具の見え方・大きさ・吊る高さで決める

吹き抜けの照明は何を基準に選べばいいのか。答えは、器具そのものの見え方です。

ふつうの天井なら、照明は頭の真上にあって視界にほとんど入りません。吹き抜けでは、器具が正面にも足元にも来ます。創業100年の家具専門店RAM(ルームアート松井)が、自宅の寸法で決められる形にして解説します。

弧を描いて広がる木のアームの先に、黒い布のシェードがいくつも並ぶ吊り下げ照明を、器具とほぼ同じ高さからやや上の位置で見た写真。上を向いたシェードの開口と、弧を描くアームの上側の面が見えている。アームの木肌に光が当たって木目が見えている。奥は白いタイル張りの壁とグレーの壁
RAMのZodiac(ゾディアック)。2階のホールや階段の踊り場に立つと、器具はこの高さに来て、シェードの上面や器具の内側まで見えます

吹き抜けの照明は、見上げる位置と見下ろす位置の両方に入る

2階のホールや階段の踊り場に立つと、吊り下げた器具は目線とほぼ同じ高さに来ます。手すり越しに、シェードの上面や器具の内側まで見えます。

この違いが、選ぶ基準を変えます。天井に付いた照明で問われるのは、点いているときの明るさだけです。吹き抜けの照明は、消えている昼のあいだも視界の中に残ります。器具の形と素材が、光と同じだけ効く場所だということです。RAMが手がけた住まいの事例にも、2階の手すりが吹き抜けに面した家があります。

天井の高い吹き抜けのリビングを1階から見た写真。奥に2階へ上がる木の階段と、吹き抜けに面した2階の手すりが見える。手前はグレーのL字ソファと木のローテーブル、床は寄せ木張り
吹き抜けに面した2階の手すり。ここから下が見えるということは、下から上も見えるということです

もうひとつ、高い位置は手が届きません。掛け替えも掃除も気軽にはできないので、飽きたら替えればいいという前提では選べない場所です。

階段の上から1階のリビングを見下ろした写真。手前に木の階段手すり、下にグレーのソファとクッション、木のローテーブルとコンソール、コンソールの上の白いシェードの小さなランプ、寄せ木張りの床が見えている
同じ家を階段の上から見下ろしたところ。手すりの高さに目線があり、1階の床まで視界が通ります

大きさは、天井までの高さでは決まらない

吹き抜けに吊るす照明の大きさは、真下のテーブルから掛け算で出せます。直径が何cmなら合うのかの目安は、テーブル幅の3分の1から2分の1です。丸テーブルなら直径、四角いテーブルなら短辺を基準にすると、全体のバランスが取れます。

丸い木の天板のダイニングテーブルの真上に、黒いワイヤーメッシュの大きな吊り下げ照明が1灯点灯している写真。テーブルの周りに黒い木の椅子、奥の壁に壁掛けテレビと観葉植物、右は白いカーテンの窓
真上に中心をそろえて1灯だけ吊った丸テーブル。天板の全体がフレームに収まっているので、天板の直径に対して器具がどれだけの大きさかが直接見比べられます

自宅の卓を測って、下の表と見比べてください。

真下のテーブル(丸は直径・角は短辺)器具の直径|3分の1器具の直径|2分の1
80cm約27cm40cm
100cm約33cm50cm
130cm約43cm65cm
160cm約53cm80cm
220cm約73cm110cm

器具が大きくなるほど、真下に要る広さも増えます。直径1mを超える器具が釣り合うのは2m級の卓で、4人掛けの上には大きすぎます。逆に、広い卓に小さなシェードを1つだけ吊るすと、器具のほうが空間に負けます。

丸い木の天板のダイニングテーブルの上に、太鼓のような形の大きな吊り下げ照明が1灯点灯している写真。黒い木の椅子が4脚、奥の壁には壁掛けテレビと観葉植物
同じフレームに天板と器具が入ると、直径の比が目で確かめられます

真下にテーブルがない吹き抜けの空間に吊るす場合、大きさを決めるのは、2階の手すりや階段からその器具までの距離です。

テーブルの形や素材から照明を選ぶ手順は、下の記事で解説しています。

ダイニングテーブルに合う照明の選び方

吊る高さの基準は、天井ではなく天板

器具の下端とテーブル面の距離は、60〜90cmが適当です。低すぎると人の視線を遮って圧迫感が出ますし、高すぎると手元の明るさが足りません。大きめの器具なら、天板から700〜800mmほどが収まりのいいところです。天井が高いぶんは、そのまま器具の上に残る空間になります。

天板の高さも決まっています。ダイニングテーブルの天板は、標準で70cmから72cm。2つを足すと、器具の下端は床から130〜160cmあたりに来ます。この位置は、天井が2.4mでも5mでも変わりません。

夜のダイニング。丸い木の天板のテーブルの上に、吊り下げ照明が2灯点灯している。透けるシェードの中で電球が光り、奥の窓の外には街の夜景が見えている
天板とシェード下端の距離。器具が変わっても、この距離の目安は変わりません

その残りに、器具の本体が入ります。本体の高さが101cmある照明を、天板72cmのテーブルの上に、下端が天板から70cmになるよう吊るすとします。器具の下端は床から142cm、そこに本体101cmが積み上がるので、上端は床から243cmです。最近の一戸建ての天井高は2400mmが多く、2400mm~2600mmの範囲であることが一般的です(建築基準法が住宅内の居室に求める下限は2100mm=2.1m)。2400mm=240cmの天井には3cm足りません。この吊り方では入らない、ということです。

吹き抜けに吊る照明の高さを積み上げた寸法図。床から天板まで72cm、天板から器具の下端まで70cm、器具の本体が101cm、床から器具の上端までが243cm、天井の高さが240cmと寸法線で示されている。240cmの寸法線は斜線ハッチングを付けた天井面で止まり、243cmの寸法線はその天井面を越えて上まで伸びている。器具の上端は天井面を突き抜けて重なり、赤く色分けされている
天板72cm+吊り距離70cm+本体101cm=上端は床から243cm。天井が240cmなら3cm入りません(AI生成)

吊る距離を下限の60cmまで詰めても、事情は変わりません。72+60+101で上端は床から233cm。240cmの天井まで残るのは7cmで、そこに吊り具が入ります。入るか入らないかの、ぎりぎりです。

吹き抜けが要るのは、この引き算の結果です。天井の高さが決めるのは直径ではなく、器具の全長のほうです。

端の席が暗くなるのは、光の出口が1か所しかないから

1灯で明るさが足りるのか、何灯にすればいいのかは、テーブルの幅で見当がつきます。幅180cm以上のテーブルでは、1灯だと中央ばかりが明るくなり、端の席が暗くなります。2〜3灯をバランスよく吊るして、各席に光が届くようにしてください。明るさは、食事中心のダイニングなら1500〜3000ルーメンが目安です。

吊り下げ照明を近くから見た写真。透ける素材のシェードの内側で電球が光っていて、光源の位置が外からわかる。奥の壁には壁掛けのテレビと間接照明
シェードの内側の電球が見えています。光がどこから出るかは、外から数えられます

数えるのは器具の台数ではなく、シェードの数です。1台の中にシェードがいくつも付き、それが円周に散っている形なら、光の出口も同じように散ります。商品ページの写真でシェードを数えれば、真下の一点だけが明るくなる形かどうかは買う前に判断できます。

リビングダイニングの全景。奥の丸テーブルの上に1灯、手前の天井にもう1灯、形の違う吊り下げ照明がそれぞれ点灯している。手前にはグレーのソファと木のサイドテーブル
光の点が離れて2つあると、明るい範囲も2か所に分かれます

木の照明は、点けたときに木目が出る

金属やガラスは光を跳ね返すか通すかですが、木は光が当たった面だけ表情が変わります。RAMが扱うウッドシャンデリアも、点灯すると木目が浮かび上がり、美しい陰影が出ます。天井の低い部屋では気づきにくい変化ですが、器具が視界の高さにある吹き抜けでは、この差がそのまま見えます。

点灯している吊り下げ照明を、シェードの上面が見える高さから見た写真。上を向いた黒い布のシェードの内側が明るく光り、電球が見えている。弧を描いて広がる木のアームに光が当たって木目と表面の照りが見えている。奥は白いタイル張りの壁とグレーの壁
点灯しているところ。上を向いたシェードの内側が光り、光を受けた木のアームに木目と照りが出ています

消えているあいだの見え方も素材で決まります。金属やクリスタルのシャンデリアと違い、木は落ち着いた質感で収まります。オイルステイン仕上げの深みある色合いは、明かりが消えていても部屋から浮きません。

木の家具がある部屋なら、器具の側も木にすると素材が揃います。ナチュラルスタイルにも北欧モダンにも馴染みます。

夜のリビングダイニング。奥の丸いダイニングテーブルの上に、木の枠から腕が放射状に伸び、編んだシェードを円形に並べたシャンデリアが点灯している。手前はベージュのソファと木の丸いローテーブル、天井にシーリングファンが2台
1台の器具に、円を描いて並んだシェードが5つ見えています。木の枠なので、木の家具と並べても素材がぶつかりません

木の照明そのものの種類と選び方は、下の記事にまとめてあります。

木製シャンデリアおすすめ7選

Zodiac(ゾディアック)

消灯した状態のZodiac(ゾディアック)の全体。天井から鎖で吊られ、中央にまとまった木の柱から弧を描く木のアームが放射状に広がり、その先ごとに上を向いた黒い布のシェードが付いている。奥は白いタイル張りの壁とグレーの壁
Zodiac(ゾディアック)の全体。中央の木の柱から弧を描くアームが円をなして広がり、その先ごとにシェードが付きます

ここまでの3つ——真下に要る広さ、器具の上に残る空間、光の出口の数——を同時に満たすのが、RAMのZodiac(ゾディアック)です。冒頭の写真と、点灯している写真がこの照明です。光の出口は1点ではなく、円周に散ります。

幅108cm・奥行き108cm・高さ101cm(ボディサイズ)。本体はジェメリーナという木で、シェードはコットン。木部はオイル仕上げです。弧を描く曲線が持ち味のウッドシャンデリアで、天然木ならではの温かみが空間を包み込みます。

置き場所は、広めのダイニングテーブルの真上か、吹き抜けのあるリビング・天井の高い空間です。そこでこの木製シャンデリアの魅力が最大限に出ます。存在感のあるサイズなので、さきほどの引き算では天井の高さが要る側に入ります。シリーズは Wood Art Product、納期は在庫品で10日〜14日、海外受注生産品は約4〜5ヶ月です。

Zodiac(ゾディアック)

天井の高さも天板の高さも、いま自宅で測れる数字です。その2つが決まれば、吊れる器具の高さと釣り合う直径は引き算と掛け算で出ます。1階・地下・屋上・別館を合わせて600㎡のショールームでも、遠方の方は商品ページのお問い合わせからでも、その数字をもとに確かめられます。

気になる家具は、東京・品川の店舗で実物をご覧いただけます。

無垢材の質感や座り心地を確かめてから、サイズ・素材を自由にオーダー。専門スタッフが無料でご相談を承ります。

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