「木の枠が見えるソファに惹かれている。でも、布張りのソファと何が違うのか。木の部分は傷まないのか。」「無垢ソファ」と検索した方は、もう木のソファの良さに気づいています。あとは、踏み切れない理由をひとつずつ確かめるだけです。
先に結論です。無垢ソファとは、体を支える骨組みを無垢材で作り、その木をあえて隠さずに見せるソファのこと。布張りソファとの一番の違いは、後ろ姿まで美しいので、壁に付けなくてよいことです。そして体が触れるのはクッションなので、木に直接座るわけではありません。
創業100年の無垢家具専門店RAM(ルームアート松井)が、当店人気No.1の無垢ソファ「ラグゼ」を例に、布張りとの違い・座り心地・10年後の姿・サイズ選びまで順に解説します。
無垢ソファ最大の特徴は、体を支える無垢材の骨組みが、そのまま見せ場になることです。布張りソファが骨組みを布とウレタンで包むのに対し、無垢ソファは木の色艶と組み方の造形が家具の顔になります。
| 布張りソファ | 無垢ソファ(ラグゼの場合) | |
|---|---|---|
| 骨組み | 布とウレタンの中に隠れる | 無垢材の骨組みが表に出る |
| 見せ場 | 正面から見た生地の表情 | 360度。特に後ろ姿 |
| 置き方 | 背面は布の面。壁に付ける置き方が中心 | 壁から離して、部屋の真ん中にも置ける |
| 届くまで | 在庫があればすぐ | 受注生産で約1ヶ月半〜2ヶ月 △ |
ラグゼの人気の秘密は、その後ろ姿にあります。木枠の組み方と建築的な構造が、どこか日本の歴史的建造物を思わせる佇まいを作ります。存在感がありながらもハードすぎず、品のある雰囲気で、部屋の格調を上げてくれます。
背中のスリット部分には「フィンガージョイント」という技法を使っています。木と木を指を組むように噛み合わせて接着し、触れ合う面を増やして強度を高める接合です。見せるための背中が、同時に体重を支える構造にもなっています。
いいことばかりではありません。ラグゼは受注生産で、注文から約1ヶ月半〜2ヶ月かかります。引っ越しの日が迫っていて「今月中にソファが要る」という方には向きません。
もうひとつ。無垢ソファでも、座り心地を作っているクッションは、布張りソファと同じ消耗品です。木は使うほどに育ちますが、布はへたる。性質の違う2つの時間が1台に同居していることは、先に知っておいてください。この付き合い方は後半で解説します。
木枠のソファ以外も含めた、形と張地の全体像から見比べたい方は下の記事が近道です。
体が触れるのはクッションで、木は体重を支える骨格に徹しています。だから座り心地は、クッションと張地の選び方で決まります。座面にも背中にもクッションが入り、木に直接触れるのは、肘を置くアームと、背中の後ろに立つ枠だけです。
背中も同じです。背クッションは木の枠の手前にあり、寄りかかって当たるのは木ではなくクッションです。座面の高さは40cm、本体の奥行きは85cm。足の裏を床につけたまま腰を下ろせる高さと、背中を預けて深く座れる奥行きです。
クッションの張地はファブリックとレザーから選べ、カバーリング式なので外して替えられます。同じ形でも、当たりの感触は生地で変わります。汚れたら洗いに出す、へたったら張地を新調する、模様替えで色を変える。座り心地と見た目を、あとから立て直せる仕組みです。
座り比べるなら、付属の45cm角クッションもいっしょに試してください。ダブルアームには2個、ワンアームと幅83cmには1個付きます。腰の後ろに1個入れるだけで、背中の当たりは変わります。
無垢の木は、使うほどに傷むのではなく育ちます。色艶が深まり、10年後には購入時とは違う美しさになるからです。日々の光と、手の触れる場所とが、木の色を少しずつ深めていきます。
木部はウォールナット・オーク・チェリーの3樹種。仕上げはオイルと、ウレタンのクリア・グレー・ブラックから選べます。木の手触りと経年変化を楽しむならオイル、手入れの軽さを取るならウレタンです。
ラグゼの木部と土台となる構造部分は、通常の使用での破損や不具合を購入から最大10年、無償で修理します。一方、張地やウレタンなどのクッション材は消耗品で、保証の対象外です。
つまりこの1台は、育つ部分(木)を保証で守り、消耗する部分(布)をカバー交換で立て直す設計です。10年後に手元へ残るのは、色艶の深まった木枠と、カバーを替えながら使い続けられるクッション。無垢ソファが長く使われる理由は、この分業にあります。
ラグゼは和室にも洋室にも置けます。部屋のどこに置くかも、壁際に縛られません。布の背面を見せたくないからソファは壁際へ、という前提が、後ろ姿の美しい1台では消えるからです。
ラグゼなら、この贅沢なレイアウトも選べます。ソファの背中がリビングとダイニングの緩やかな仕切りになり、壁付けでは生まれない奥行きが部屋に出ます。
木組みの佇まいは、和室にも洋室にも合わせやすいのがラグゼの持ち味です。日本の建築を思わせる背中は、ギャッベや掛け軸のある和の空間でも、白壁のモダンな空間でも喧嘩しません。
RAMの無垢ソファには、婚礼箪笥の技法「蟻組」を背中に使ったアルマのような兄弟モデルもあります。
ラグゼは、木工職人とソファ職人のコラボレーションから生まれた国産の無垢ソファです。どこから見ても美しい360度のフォルムを、受注生産で仕立てます。
置き方から考えはじめると、この1台は選びやすくなります。
サイズは1人掛けの幅83cmから幅220cmまで選べ、マンションへの搬入も幅180cmサイズでほとんどの場合問題ありません。基本の奥行きは85cm、高さ79cm。ワンアーム(幅142cm・172cm)、足を伸ばして座るカウチ(奥行き154.5cm・169.5cm)、オットマンもあります。
足を伸ばしたくてカウチを迷っている方は、失敗例から先に読むのがおすすめです。
カウチソファで後悔した3つの失敗例|L字・オットマンとの違いと選び方
アームが細いと、同じ全幅でも座れる面積が広がり、搬入の通り道も通しやすくなります。ラグゼは細身のアームのおかげで、幅180cmサイズでも十分に広く座れ、エレベーターや階段からの搬入もほとんどの場合問題ありません。
細くて大丈夫かと思うほどのアームですが、細くても骨格であるのがこの型の設計です。兄弟モデルのセレーノでは、いちばん細いアームが600kgの荷重試験をクリアしています。
東京・品川のショールーム(JR西大井駅から徒歩1分)では、靴を脱いでラグゼに座り、背中のスリットを間近に見られます。遠方の方は商品ページからお問い合わせいただければ、部屋の寸法や搬入経路も含めてサイズと生地をご提案します。
気になる家具は、東京・品川の店舗で実物をご覧いただけます。
無垢材の質感や座り心地を確かめてから、サイズ・素材を自由にオーダー。専門スタッフが無料でご相談を承ります。